映画 ベルセルク 黄金時代編II ドルドレイ攻略
ベルセルクの映画2作目、「黄金時代編II ドルドレイ攻略」。1作目の覇王の卵に引き続き、Blu-rayをレンタルして鑑賞しました。
実はIIIの「降臨」公開前にI・IIのダイジェスト版のようなものが地上波で放送されていてそれを先に見てしまったので、大きなイベントやポイントは見てしまっていたんですけどね(^_^;)
あらすじ的には・・・
鷹の団がミッドランド国内で着実に戦果を挙げて力を付けていく中、難攻不落のドルドレイ要塞を攻略し、遂には白鳳騎士団として騎士の称号を得るまでに至る。
一方で自分の人生というか目標のようなものを見出そうと、グリフィスとの決闘を制して鷹の団を抜けるガッツ。
ガッツを失ったグリフィスは心の穴を埋めようとしたのか、半ば暴走したかのようにシャルロット王女と姦通し、捕らえられて拷問される・・・
という感じ。
エピソードとしてはガッツとキャスカの遭難からドルドレイ攻略、グリフィスの失脚と言ったあたりまでが描かれていましたが・・・ ここからはネタバレありの感想を少々。
まず1作目で非常に違和感があったCG臭さ。完全にクリアになった訳ではありませんが、多少はマシになったかと。まだ集団戦闘のシーンなどではかなりの違和感がありましたが、まあ我慢できるレベルでしょうか。
ストーリー面では物語のひとつのターニングポイントのような部分になると思えますが、ここはしっかりと描きこめていたのかなと思います。1作目でグリフィスとの決闘に敗れて鷹の団に入団したガッツが百人斬りをするまでに成長、グリフィスの影響を受け目的感を持ち、今度はグリフィスとの決闘を制して離団・・・ 一方でガッツを失ったグリフィスは騎士団長の身分寸前から拷問を受けるまでに転落し、これがベヘリットのゴッド・ハンド召還に繋がっていく・・・
ガッツとグリフィスの立ち居地の対比なんかが上手く表現されていたように思います。
戦闘シーンもしっかりと描かれ、ガッツの1対多の百人斬りやドルドレイ攻略での集団戦＆一騎打ちなどなど、CGの違和感を置いておけば見応えも十分でしたね。
そういえば・・・
何箇所かで使われていた、血しぶきが倒れた兵士の目線であるかのように画面に張り付く描写。正確にはカメラが倒れてレンズに血が付くような描写なんですが、これが結構効果的で印象的でした。実際には兵士の目線が平坦なガラス面などで覆われないとこんな血の付き方はしないと思いますが、第三者的な目線で戦場に入り込んでいるような臨場感に繋がっていたように思えますね。
同じように描写の面で印象的だったのが、グリフィスとガッツの決闘シーン。1作目のそのシーンとは結果も過程も対照的で、1作目ではグリフィスに刺されて完敗したガッツが、今度はひと太刀でグリフィスのサーベルを折って完勝。この極端な勝ち方もそうなんですが、ガッツの大剣と接触してグリフィスのサーベルがびりびりとたわむ様に振動するんですよね。
絵としての表現も印象的でしたが、ただ叩き折られたということではなく、飽くまでもグリフィスの側が接触して揺れて折れたというのが、両者の心理を描いているように思えたなぁと。
1.5時間程度と短めの作品なのでちょっと物足りない感じはしますが、次作は当然ゴッド・ハンド召還。原作ではこのあたりは一気に雰囲気が変わるので、ここをどうアニメにしてくれるのか、期待半分＆不安半分で待ちたいと思います。
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