February 16, 2021

映画オリエント急行殺人事件（2017年）

2020年の10月、続編の「ナイル殺人事件」の公開に合わせて地上波で放送されていた映画「オリエント急行殺人事件」。意識して二か国語で録画し、英語＆日本語字幕のまま、おでかけ転送などもせずにREGZA Z9500で鑑賞しました。

あらすじは改めて書くまでもなく、ここで紹介している1974年の映画（エントリは2020年4月ですが見たのはその数か月前なのでちょっと記憶が・・・）と同様。探偵のエルキュール・ポアロが乗車したオリエント急行の車内で大富豪のエドワード・ラチェットが殺害される。ポアロは乗客に聞き込みを行うが、皆にアリバイがあり真相が見えてこない。雪崩で身動きが取れなくなったオリエント急行を舞台にポアロが推理を深めていくが・・・

という感じでしょうか。

ここからはネタバレありの感想を少々。

冒頭がエルサレムでの事件だったり、ポアロが橋から落ちそうになる場面があったり、登場人物の名前もちょっと違っていたり、終盤の謎解きが客車内ではなくトンネル内だったり・・・若干の変更点はあったものの、基本的に1974年版を綺麗にリメイクしたものだなぁと。

特にオリエント急行の備品や内装、外観などは当時の上質な感じが良く出ていましたし、俯瞰から下方に列車の側面を舐めるように動いていくようなカメラワークや何度かあった真上からのアングルなどは印象的だったかと。

キャストもペネロペ・クルス、ジョニー・デップ、デイジー・リドリー、ルーシー・ボイントンなど‘み’でも知っている人が目白押しだったのでそれだけでも目を引きました。特にデイジー・リドリーはスターウォーズシリーズでかなり長い間目にしていたので、全く違う役柄でしたしね。あ、字幕で見ていたこともあってか、事件の発端になった被害者のデイジー・アームストロングの名が出る度にデイジー・リドリーを連想してしまってちょっと混乱しましたけど(^_^;)　

字幕と言えば、ポワロの話すフランス語訛りの英語も印象的でした。ネイティブのそれよりもかえって聞きやすかったように感じられましたし。日本語吹き替えは草刈正雄だったようですが、英語で聞けないと魅力が半減するかも。「粉飾」の「decoration」が出てこなかったところとかも妙にそれっぽく感じられましたしね。

結末が分かっていて（ひょっとしたらアレンジが入っているかも・・・とも少し思いましたが）見ているのでミステリー感がなかった分を割り引く必要があると思いますし、1974年のそれは流石に絵的に綺麗とは言えないので、全体的にはリメイクとしては悪くなかったかなと思います。

その点では「ナイル殺人事件」は存在しか知らないので興味深かったりしますね～～