映画 トロイ
随分前に地上波で放送されていた「トロイ
実は‘み’、トロイは2004年にニューヨークに行った時になが〜いフライトの機内で鑑賞したんですが、もう細かいストーリーは覚えていないので(^_^;)
映画自体はタイトルの通り、ギリシアのトロイア戦争を元にしたウォルフガング・ペーターゼンの歴史戦争映画。一応ホメロスの『イリアス』が原作になっているようですが、多分トロイア戦争よりも「トロイの木馬」のお話が有名だと思いますし（ウィルスの方が知名度高いかも・・・）、実際に劇中に木馬が登場しますから、その「トロイの木馬」の中の戦争を映画にしたものと捉えた方が良いかも知れません。
で、改めて映画の感想を・・・
まず、なんかしっくり来ないなとか思いながら見ていたのがストーリー展開。基本的には女性がらみで国（都市国家）同士が戦争をおっぱじめるという割と分かりやすいストーリーなんですが・・・ なんか展開が急だったりするなぁとか思いきや、随分とカットされたいたようなんですよね。調べてみたら映画としての上映時間は163分、地上波の放送枠は2時間（CMなどを抜くと実質100分強でしょうか）なので、半分近くがカットされていることになるんですよね・・・ 地上波で映画を放送する時って「完全ノーカットで」とか謳われたりしますが、ここまでカットされるとはちょっとびっくりしました。まあ、それでも単純明快な展開なので、登場人物が誰かさえ分かっていれば理解に苦しむことはないと思いますけどね。
ギリシャが舞台の歴史戦争映画ということで、ちょっと意識していたのがBlu-rayで買ってしまった300＜スリーハンドレッド＞。最初時代的にどちらが古いのか混同していましたが、良く考えれば300のテルモピュライの戦いは紀元前480年、トロイヤ戦争は木馬が発掘されるまで物語でしかなかった神話の時代（それでも紀元前1200年とかそのあたりのようです。そもそもトロイア戦争自体が史実ではないなんて話もあるようですし）ですから、考えるまでもありませんでしたね〜
とは言え、スパルタの盾で左隣の仲間を守って亀のように固まる集団戦法も使われていましたし、共通点もあったようには思います（盾のふちにくぼみがあって、そこを槍のガイドのように使っていたのには改めて感心しましたが、300ではこの戦法はなかったかと）。まあ、300程壮絶な殺し合いではなく、人間ドラマ的な部分も多かったようには思いますけどね。
あ、主演のアキレスがこのためにかなり筋肉を鍛えたというブラッド・ピットだったこともあり、映画自体はそこそこヒットしたようですが、‘み’が気になったのはトロイの王子パリス役をしていたオーランド・ブルーム。スパルタの王妃ヘレンをトロイに連れ帰ってしまったことをきっかけにして起こった戦争を収束させるべく、ヘレンの夫であるスパルタ王メネラオスと一騎打ちに望むもののあえなく敗走・・・ 逆に同じくトロイ王子のヘクトルは正々堂々アキレスと1対1で遣り合って死んでしまう・・・ この状態では単なるヘタレ役ですが、終盤にアキレスを弓で射殺すシーンがあるんですよね。トロイこそ「トロイの木馬」のエピソードどおり、木馬の中に隠れた兵士達をきっかけにして城門を破られて滅んでしまいますが、文字通りアキレス腱を射抜くシーンは必見かと。
‘み’はオーランド・ブルームって割と好きなんですが、どうにも弓のイメージが強く、パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズですらちょっと違和感があった程。ロード・オブ・ザ・リングシリーズのレゴラスで弓使いのイメージが出来ていると思い込んでいたんですが、どうやらトロイも潜在意識の中にあったようです。ん、でも映画としてはロード・オブ・ザ・リングが先なので、トロイで補完＆強調されたってことなんでしょうけどね〜
ってことで、大幅にカットされていたこともあって正直ちょっと拍子抜けでしたが、「トロイの木馬」の話が映像になったと思えばいいのかなと。アガメムノンとかプリアモスとかの世界史で聞いたことのあるような人も出てきますから、その手の映画好きの方には悪くないかと思いますしね〜
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